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8. Ctrl-Alt-Del その他の特殊キーコンビネーション

8.1 Ctrl-Alt-Del (Boot)

Ctrl-Alt-Del(あるいはloadkeysが keysymBootにアサインしたキー)を押すと,マ シンが即座にリブートされるか(sync なしで),あるいは init に SIGINT が送付 されるかの何れかの事態が発生します.初期設定は前者です.この初期設定は reboot()というシステムコールを用いて変更できますが,これにはルート権限が必要 です.initが SIGINTを受け取ったとき何が起こるかは,init のバージョン次第です. これは多くの場合 /etc/inittab にある pf エントリーによって決まります(すなわ ち,好きなプログラムを走らせることができるということです)最新カーネルの場合, Ctrl-AltGr-Del はもやは Boot の初期設定キーにアサインされていません.

8.2 その他の組み合わせ

名称            初期設定値
-------------------------------
Show_Memory     Shift-Scrollock
Show_Registers  AltGr-ScrollLock
Show_State      Ctrl-ScrollLock
Console_n       Alt-Fn and Ctrl-Alt-Fn  (1 <= n <= 12)
Console_{n+12}  AltGr-Fn                (1 <= n <= 12)
Incr_Console    Alt-RightArrow
Decr_Console    Alt-LeftArrow
Last_Console    Alt[Gr]-PrintScreen
Scroll_Backward Shift-PageUp
Scroll_Forward  Shift-PageDown
Caps_On         トグルキー
Compose         Ctrl-.

8.3 X Combinations

Ctrl-Alt-Fn     VT nにスイッチ
Ctrl-Alt-KP+    次のモード
Ctrl-Alt-KP-    手前のモード
Ctrl-Alt-Backspace       Xを停止

マザーボードの中には, Ctrl-Alt-KP- や Ctrl-Alt-KP+ がターボボタン機能を果た すようになっている物もあります.上述のキーコンビネーションはそれぞれスキャン コード 1d 38 4a ca b8 9d ,1d 38 4e ce b8 9d を発行します.またいずれのキーコンビネ ーションも Turbo (>= 25MHz) モードと non-Turbo (8 or 12 MHz)の切替えを行いま す.(マザーボード上のジャンパーを適切に設定したときのみ,これらのキーコンビ ネーションが有効となると場合も多いようです.)

Perry F Nguyen (pfnguyen@netcom22.netcom.com) 氏からは「AMI BIOS には,キー ボードロック機能,LEDフラッシュ機能があります.BIOS パスワード機能がオンにな っている状態で,CMOS/BIOSパスワードを入力するまえに Ctrl- Alt-Backspace 押す とこの機能が使えます」との報告を頂戴しました.

8.4 Dosemu Combinations

Ctrl-Alt-Fn    VT n へスイッチ(version 0.50以降,以前のバージョンでは Alt-Fn)
Ctrl-Alt-PgDn  dosemu を停止(RAW keyboard mode時)

(これ以外にも豊富なキーコンビネーションが用意されています.詳しくは dosemu 関連文書をお読みください)

8.5 シンボルの 生成

複数のキーストロークからなるシンボルを作ることができます.

LeftAlt-press を押した後に 10進数 をインプットし,更に LeftAlt- だけを離すと 当該 10 進法コードが現すシンボルが生成されます.(Unicode モードの場合にも, 同じメカニズムが使えますが,Unicode が採用している4ケタの16進数を用いる 必要があります)

アクセントキー(デッドキー)に続けて文字キーを押すと,アクセント付きの文字が 生成されます.この組み合わせが定義されていない場合には,アクセントと文字が別 々に解釈されます.どのキーをデッドキーにするかはユーザーが任意に決定できます. 初期設定値はありません.デッドキーの上限個数は dead_grave, dead_acute, dead_circumflex, dead_tilde, dead_diaeresis の5個,定義には loadkeys(1) を 用います.アクセントによる装飾が何を意味するかもユーザーが自由に定義できます. デッドキー+シンボルで生成したものは,comose+ アクセントキー + symbol で作った ものとと同じです.

注:こうした組み合わせは少なくとも3通りの方法で作成できます.

  1. Linux キーボードドライバーのメカニズムを使う(loadkeys 等)
  2. X のメカニズムを使う. X386keybd(1),更に XFree86kbd(1)を参照のこと. X11R6 の場合は /usr/X11R6/lib/X11/locale/iso8859-1/Compose を編集する.
  3. emacs のメカニズムを使う.("iso-insert.el"をロードする)

X の場合,二つのシンボルの順番は恣意的になっています. Compose-, -c 及び, Compose-c は共に c-cedilla を生成します.Linux および emacs の場合には, 初期設定では最初の組み合わせ法しか機能しないようになっています.Xの場合, 生成する組み合わせのリストは固定されています. Linux や emacs はこの点, 柔軟になっています.3つの初期設定リストはどれも類似していますが, 細部には差異があります.


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